bookshelf 『ボトルネック』 米澤穂信 忍者ブログ
本はごはん。
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128781.jpg  ここまで容赦のない青春小説も珍しい。

 パラレルワールドものですが、主人公が紛れ込んだ世界には、彼の元々の
 世界には存在していなかった「姉」がいて、それがまるで彼とコインの表裏
 のような性格。

 その世界で彼は、若さ故の自意識、根拠無きプライド、傲慢さなんかを、
 完膚無きまでに叩きのめされます。

 しかし。コインの表裏ということは、一体だということ。
 そして、生きるってことは確かに、

 「失望のままに終わらせるか、絶望しながら続けるか」

 かもしれないけれどそれでも。

 まだまだ取り返しはつくとおもうよ。

 自分の存在価値に疑問をもったことのないひとなんて、いないんじゃないかな。


ボトルネック」 米澤 穂信 ★★★★★
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